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Plofile


米倉麻子
Yonekura Asako

PLOFILE

北海道 十勝生まれ
磯谷郡蘭越町在住
小川と小さな林、畑つきの一軒家で猫2匹と暮らしています。


MEMBER INFO

ポンニタイ
家具工房 『 シンプイ 』
ラマシパン
ヌペキ
みんたら
MOL
かわさきファーム


十勝〜札幌、その後東京、九州などでの生活を経て2003年4月にニセコにたどり着きました。
「なぜ、ニセコ?」とよく聞かれますが、羊蹄山のとても大きなWelcomに呼ばれたという感じかな?
まだまだニセコでは新参者ですがここでの生活はとても気に入っています。ですが十勝生まれの十勝育ちの私はスキーもスノボもできません〜〜。のんびりゆったりニセコでのスロー&スピリチュアルな生活から生まれたもの、感じたことなどをお伝えできたらと思います。

仕事が大好きで今まであまり「遊び」や「ゆとり」の部分に目を向けてこなかったのですが、いろいろな流れ、縁があってニセコに暮らすようになって。
の一年半はとにかくのんびりしていたかな。田舎の一軒家の小さな畑で、自然に近い形で野菜やハーブ、花を植えたり、猫たちと家の敷地を散歩したり、友達と語ったり。テレビはあまり見ないし、FMも携帯も電波が届かない。好きな音楽を聴いて、刺繍をしたり、夜は本を読んだり、田舎は田舎なりにやることもいっぱいあるし。近所のおばあちゃんたちに何かとお世話になったり、そんなやりとりも心地よいものがあるかな。
いつも何をしているのと聞かれれば、生活してる、としか答え様がないような感じかな?

そんな生活だから、毎日何時間も針を持って刺繍してるんじゃなくて、生活の中でふっと自然と気が向いた時に、布に紋様を描いて一針一針刺してゆく。だから気が向かない時は何も出来ないよね。職人にはなれないよね。



アイヌとは北海道の先住民族である「アイヌ」の人々のこと。
「アイヌ」とはアイヌの言葉で「人間」を意味します。

北海道の厳しい自然の中で生活してきたアイヌの人々が刺繍や文様を身の回りのものに施すことでウエンカムイ(悪い神)から身を守るというような魔除け的な意味と、交易などで糸や布、針を手に入れたことにより、アイヌ独自の芸術文化へと発展したものと思われています。
ひとくちにアイヌ紋様と言っても、地方によってもそれぞれの特徴があります。アイヌの刺繍をしていると「文様にはどんな意味が あるのですか?」と聞かれることが多いですがカムイシク=神の目の文様、モレウ=渦巻き状の文様、アイウシ=とげの文様などの意味はありますが、アイヌ刺繍の独特な広がりは、針を持つ一人一人のインスピレーションとイマジネーションの世界ではないかなと思います。自然の中の植物が風に揺れている時の形や水の波紋、風の音からも想像は広がり、愛する夫や子供を思い、事故や病気にあわないようにと心を込めて着物や手っ甲、脚絆に刺繍を施す。そんな一人一人の想いや創造性がアイヌの刺繍や文様の世界を創り上げているのかな、と。

アイヌの人々は「よい魂をもつ人が作るものにはよい魂が宿る」といいます。私はアイヌではありませんが、アイヌの方々と出会い、アイヌの精神や文化にふれる機会を与えていただいたものとしてつくるものが単なる「モノ」ではなくメッセージやスピリットを宿すものとなることを願い、刺繍をさせていただいています。
私の刺繍は何十年刺繍を施してきたアイヌの女性達からみるとまだまだですが、私の刺繍を通じてアイヌ文化の美しさとその空間の広がりや一つ一つの刺繍への創り手の思いやアイヌの自然感、そんなことに刺繍を通じて思いを馳せてもらえたらうれしいです。
自分では刺繍家でもアーティストでもなく、刺繍を通じ、私が感じていること、アイヌの文化やアイヌの方々との出会いなど。。。
そんなことをお伝えする
メッセンジャーかなあと思ってます。。。

    

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